複合動詞(ふくごうどうし)
- Mie Tanaka Faucher
- 22 juil. 2020
- 2 min de lecture
迎え(むかえ)に行き(いき)ます。迎え(むかえ)に来(き)ます。
aller chercher , venir chercher
新型コロナウイルスの流行を食い止めるために、フランスは3月上旬から2カ月以上ロックダウンしていました。
今は感染拡大を防ぎながら経済を回すフェーズ3にシフトしていますが、第二波を心配する声も聞かれます。
再開した映画業界が、シネマに行こう!!というテレビCMをしていますが、そのコマーシャルのBGMに
Je viens te chercher.
「迎えに行くよ。」
というジルベール・ベコーの曲
(Gilbert Francois Leopold Bécaud)
が使用されています。
テレビCMはYouTubeで見ることが出来ます。
Cinéma-Réouverture
↓ ↓ ↓


Je viens te chercher.
日本語だと
恋人という親しい間柄の相手に言っているので「迎えに行くよ。」
が自然な言い方だと思いますが、フランス語は二人称単数の「きみ」の方にむかう「くる」「venir」を使います。
それで思い出したのですが、
フランス語を日本語に直接翻訳(Traduction directe /Direct translation)して失敗する例で、
aller chercher , venir chercherがあります。
日本語では
迎えに行く(むかえにいく)、迎えに来る(むかえにくる)
という意味ですが、
aller (いく)venir (くる)はそのままで良いとして、
chercherだけだと 探す(さがす)という意味になります。
Je vais chercher ma fille à la Gare.
(私は)娘を駅に迎えに行きます。
が自然な日本語訳ですが、
chercherを探す(さがす)にして訳すと
(私は)娘を駅に探しに行きます。
になります。
「探しにいきます。」と言われると、
駅のどこかにいる(いる場所がどこかはわからない)娘さんをさがすのかな?
と日本人は思うかもしれません。

まだ日本語教師になる前に日本語が話せるフランス人のマダムに言われたので、その時は「迎えに行く」と言いたいんだな。と思いましたが、探しに行く場所が山や海や川なら行方が分からなくなった娘さんを「捜索/そうさく」に行くみたいだな!と思ったのを思い出しました。


別のフランス人の人も同じ言い方をしていたことがあるので、母語干渉(母国語の影響で同じ様な間違いをしてしまうこと)一つの例かもしれません。
それぞれの言語で使う言葉や言い回しは違うので、慣用句(決まった使い方、言い方)がある場合は、そのまとまりで考えた方が良いという一つの例をご紹介しました。
みなさんは何かまちがってしまったことはありますか。









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